小林鷹之氏のカネ集めは「古い自民党」そのもの…初入閣後にハイペースでパーティー開催
01年に閣議決定された大臣規範はパーティーについて〈国民の疑惑を招きかねないような大規模なもの〉の自粛を求めているが、岸田首相と同様に小林氏も完全に無視した格好だ。
22年には内閣改造で閣外に去った後も、小林氏は9月、11月、12月とハイペースでパーティーを開催。11月11日には再び東京ベイ幕張ホールで特定パーティーを開き、1943万円を得るなど、この1年は計6回のパーティーで総額4407万2500円をカキ集めた。前年のパーティー収入910万円から実に4.8倍も増やしたのである。
鷹之政経フォーラムの総収入に占めるパーティー収入の割合も、前年の37.3%から83.4%へと飛躍的に伸びた。小林氏は「大臣のハク」を分かりやすく利用して、パー券をせっせと売りさばき、資金を膨らませたわけだ。
各パーティーの収入から開催経費を差し引いた利益の割合を示す「利益率」は8割前後。前出の22年11月の特定パーティーでは、前月刊行の自著「解説『宇宙資源法』」750部の購入費158万4000円を開催経費に計上。政治資金を書籍代に充てる手口は所属派閥のボスである二階元幹事長譲りだが、1冊あたりの購入単価は定価よりも2割安い。