東京メトロは“例外”だ 新規上場株の少なさは深刻…IPO市場が低迷する理由

公開日: 更新日:

 こうなると悪循環で、無理して新規上場させても公募価格を低く設定され、うまみが少ない。それなら別の方法で資金調達しようと、IPOでなくM&A(合併・買収)を選ぶ企業も増えているようだ。

 当然、投資家目線からしてもIPOへの興味は薄れる。東京メトロこそ好調なスタートを切ったが、10月25日に上場した今年2番目の規模のリガク・ホールディングスの初値は公開価格を4.3%下回った。これはかなりの危機だ。

 12月には年末恒例のIPOラッシュが始まるが、この状況では様子見が増えそうだ。本格回復には東証のさらなるグロース市場対策を待つしかない。 (丸)

【連載】ベテラン証券マンが教える株のカラクリ

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    エースの留年が影響か?昨夏王者・慶応まさかの県大会16強敗退…文武両道に特別扱い一切なし

  2. 2

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    松本人志「文春裁判」電撃取り下げも待つのはイバラの道…“白旗復帰”画策にも視聴者・スポンサー・制作側から総スカン

  2. 7

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  3. 8

    2位「ライオンの隠れ家」、1位「わたしの宝物」を抜く勢い! 坂東龍汰が名作映画ファンの“批判”も封じた

  4. 9

    横綱照ノ富士が「引退できないジレンマ」から解放される日…在位20場所で12回目休場の崖っぷち

  5. 10

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実