オリックスが井上亮社長のトップ人事で「脱・宮内色」完成へ…シニアチェアマンの関与なし

公開日: 更新日:

政界通(以下=政) オリックスの社長が14年ぶりに代わるが、同社を創業期から大きく育てた宮内義彦・シニアチェアマン(89)の意向が反映された人事なのか?

財界通(同=財) いや、井上亮社長・CEO(72)が主導した交代で、宮内氏の関与はないようだ。

官界通(同=官) ということは、井上氏はこれで、オリックス幹部に残っていた「宮内色」を一掃する、と言えるな。

 どういうことだ?

 いまの役員やグループ会社のトップには宮内氏が育てた人間がまだいるが、1月1日に新社長・COOになる高橋英丈専務(53)は井上氏が進めた再生エネルギー事業を軌道に乗せ、現在は環境エネルギー本部長を務めるなど井上氏の直系と言える。

 そうだ。宮内氏につながる面々よりも若い高橋氏が社長になることで、「宮内色」が消えていくのは確実だ。

 宮内氏といえば経済同友会の論客として永田町や霞が関でも一目置かれ、政府の規制改革会議の議長も務めた実力者。その影響をはねつけるとは、井上氏もそうとう剛腕だな。

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