政治資金規正法に精通するはずが…自民・柴山昌彦元文科相 裏金政倫審の弁明は「子どもの言い訳」
まるで子供の言い訳のようだった。
18日に開かれた自民党派閥の裏金事件を巡る衆院政治倫理審査会に出席し、弁明に立った柴山昌彦元文部科学相(59)のことだ。
柴山氏は、旧安倍派のパーティー券の販売ノルマ超過分について、「13年までは派閥からの寄付という形で収支報告書に計上していた」と説明。ところが、14年ごろに派閥事務局から政治資金収支報告書への不記載を指示されたという。
「不審に思ったが、法に触れるような処理はしないだろうと考え、派閥の方針に従うことにした」
不記載分は事務所内で現金のまま保管していたといい、柴山氏は「裏金といわれているが、私腹を肥やしたわけではない」と強調していたのだが、単なる一政党の派閥の事務局から「不記載にしろ、大丈夫だ」と言われて「はい分かりました」と受け入れるのだろうか。
「不審に思った」のであれば、なぜ、総務省や法務省などに問い合わせて適正に処理しなかったのか。これでは闇バイトに応募して強盗を働いた少年らが「悪い事とは思わなかった」などと釈明しているのと変わらない。