著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

インドに進撃しアッサム州の油田確保狙ったインパール作戦

公開日: 更新日:
作戦を立案主導した牟田口廉也陸軍中将(C)共同通信社

 3年8カ月の太平洋戦争を5段階に分けて、第4期が「解体」の時期だと私は考える。この期間が昭和19年2月ごろから翌20年4月までとなるのだが、いわば東條首相、陸相が参謀総長を兼ね、軍政と軍令の両面を握った時期を起点に、沖縄へアメリカ軍が上陸した時までの期間である。本土決戦が始まる…

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