自民・茂木幹事長が「ポスト岸田」から消えた…小渕優子氏の派閥退会が“号砲”で離脱者続出

公開日: 更新日:

 裏金事件の対応をめぐり、内ゲバ状態に陥っている自民党で派閥解散の動きが広がっている。総裁派閥かつ第4派閥の岸田派(宏池会)、最大派閥の安倍派(清和会)、第5派閥の二階派(志帥会)、最小派閥の森山派(近未来政治研究会)に続いてきのう(26日)、谷垣グループ(有隣会)も解散を決定。残った塊は第2派閥の麻生派(志公会)と第3派閥の茂木派(平成研)だけとなったが、プリンセスの退会が号砲となり、幹事長派閥から離脱者が続出。茂木幹事長が隙あらば狙う「ポスト岸田」の目はついえた。

 通常国会が召集された26日、小渕優子選対委員長は茂木派に退会届を提出。平成の政治改革で自民党がまとめた「政治改革大綱」を持ち出し、「党幹部は在任中、派閥を離脱することが掲げられている」ことを理由に挙げた。

「小渕さんが抜けたことで、党4役で派閥に所属しているのは茂木幹事長ただひとり。渡海政調会長はもともと無派閥ですし、森山総務会長は自派を解散した。茂木派を離脱するのか、幹事長を辞任するのか。茂木幹事長は進退を迫られた格好です。相変わらず人望がなく、参院側と折り合いが悪い茂木幹事長が派閥を離れたら、総裁選に向けた足場を失う。カネとポストを差配できる立場を手放したら見向きもされない。究極の二択です」(平成研関係者)

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    北乃きいが「まるで別人!」と話題…フジ「ぽかぽか」でみせた貫禄たっぷりの“まん丸”変化

    北乃きいが「まるで別人!」と話題…フジ「ぽかぽか」でみせた貫禄たっぷりの“まん丸”変化

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  4. 4
    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

  5. 5
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  1. 6
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

  2. 7
    静岡県知事選で「4連敗」の目 自民党本部の推薦が“逆効果”、情勢調査で告示後に差が拡大の衝撃

    静岡県知事選で「4連敗」の目 自民党本部の推薦が“逆効果”、情勢調査で告示後に差が拡大の衝撃

  3. 8
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9
    若林志穂vs長渕剛の対立で最も目についたのは「意味不明」「わからない」という感想だった

    若林志穂vs長渕剛の対立で最も目についたのは「意味不明」「わからない」という感想だった

  5. 10
    “絶対に断らない女”山田真貴子元報道官がフジテレビに天下りへ 総務官僚時代に高額接待で猛批判浴びる

    “絶対に断らない女”山田真貴子元報道官がフジテレビに天下りへ 総務官僚時代に高額接待で猛批判浴びる