自民・茂木幹事長が「ポスト岸田」から消えた…小渕優子氏の派閥退会が“号砲”で離脱者続出

公開日: 更新日:

 志半ばで病に倒れた小渕元首相の次女の動きに他のメンバーも追随。「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄元官房長官の長男の青木一彦参院議員も退会を決め、「派閥の前の会長の竹下亘元総務会長が亡くなり、茂木派に変わった時からずっと心の中では思っていた」とブチまけた。関口昌一参院議員会長、石井準一参院国対委員長、福岡資麿参院政審会長も抜けた。

「昨年、鬼籍入りした青木元長官は平成研に思い入れが深かった。衆院議長になった額賀元会長に派閥を乗っ取られたという思いが強く、傲岸不遜な茂木会長と並んで忌み嫌い、『額賀と茂木だけは絶対に許さん』と言い続けていた。青木さんの影響を受けた参院側は、一刻も早い茂木派から小渕派への衣替えを望んでいましたから、茂木会長を刺しにいったといっていい」(自民党中堅議員)

 焦った茂木氏は、派の若手を党本部に急きょ招集。政治刷新本部の中間報告に沿って政策集団として生まれ変わろうと呼びかけ、引き留めを図ったという。最大派閥の安倍派幹部に対し、ケジメのつけ方は自分で考えろとチンピラのごとく迫った茂木氏だが、オトシマエをどうつけるのか。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情

  2. 2

    旧安倍派幹部2人が“喪明け”に蠢く醜悪…「裏金は終わった話」とばかりにポスト石破に虎視眈々

  3. 3

    トランプ×マスク“本当の関係”…大統領発言「数カ月以内に政権離脱」で2人の蜜月は終わったのか?

  4. 4

    自民党で本格的な「石破降ろし」が始まった…アンチ議員が続々と“司令塔”麻生元首相のもとへ

  5. 5

    ケンカを売っているのか…国民民主党が参院大阪選挙区に元維新議員の足立康史氏を擁立する狙い

  1. 6

    今の日本は「バットマン」の悪役がのさばるゴッサム・シティか?

  2. 7

    「トランプ関税」発動を招いた安倍外交「口約束」の重大責任 今さら野党に「国難協力」求める政府・自民のご都合主義

  3. 8

    米トランプ「相互関税90日停止」表明も…追い詰められる石破政権に残された“ウルトラC”とは?

  4. 9

    トランプ関税に世界が震撼…石破政権の“特使”として派遣が囁かれる「タフ・ネゴシエーター」の名前

  5. 10

    トランプ関税ディール「次の一手」なのか…注目論文が示唆する「対日恐喝」シナリオ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ