著者のコラム一覧
春名幹男国際ジャーナリスト

1946年生まれ。元共同通信特別編集委員。元名大教授。ボーン・上田賞受賞。著書に「秘密のファイル CIAの対日工作」など。

トランプ政権再発足なら「独裁色」強める体制へ…司法省を利用して政敵に報復も

公開日: 更新日:

【トランプ復活でカオス化する世界】(中)

 トランプ前米大統領にとって3回目の大統領選挙でも、その毒舌は相変わらずだ。

「移民はわが国の血を毒する」「政敵は害獣だ」と言ってのけ、「外国人憎悪。ナチスのようだ」と批判された。問題は、そんな悪口雑言をどう政策的に実現するかだ。

 本人は、移民を厳しく取り締まり、難民の米国定住を停止する対策に言及している。

 そんな中で注目されたのは、政敵に対する「刑事訴追」と「司法省の政治利用」という問題だ。

 トランプ政権で要職を占め、その後トランプ批判に転じた人たち、例えばウィリアム・バー元司法長官やジョン・ケリー元大統領首席補佐官、マーク・ミリー前統合参謀本部議長らの名前を挙げて、報復・追及の標的にする構えを示している。

 司法省をそんな目的で利用すれば、「政治警察」になる。ロシアのプーチン大統領をまねるのだろうか。

■選対に実績のプロ人材

 それではトランプ選対本部の陣容と、政権奪取後にどのような体制を組み立てるのか、米国内で明らかになった情報から分析してみたい。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった