トランプ政権再発足なら「独裁色」強める体制へ…司法省を利用して政敵に報復も
選対本部は、2020年大統領選とは違い、長男ドン・トランプ・ジュニア氏と次男エリック氏、長女イバンカ氏とその夫ジャレッド・クシュナー氏らの姿はあまり見られない。
それに代わって、地味だが選挙運動の実績がある5、6人が側近グループを形成している。
その本部長格がスージー・ワイルズ氏。かつてロナルド・レーガン大統領の選対に籍を置き、18年のフロリダ州知事選挙では、今回の大統領選におけるトランプの主敵とみられていたロン・デサンティス氏を勝たせた人物だ。予備選でデサンティス氏を軽く退けた裏には彼女の情報があったようだ。
もう1人、海兵隊員から政治コンサルタントに転じたクリス・ラチビタ氏が共同本部長となっている。今回はプロの人材に頼る構えだ。
政権の再発足で警戒されているのは、既成の官僚5万人を配置転換し、トランプに忠実な要員と入れ替えるという構想だ。トランプ前政権には、専門知識を持つ官僚に反対されて、自分たちの主張を貫けなかったという反省があるという。