維新が新体制発足も前原共同代表に不吉ジンクス…参院選大敗を招く“疫病神”扱いのお気の毒
新体制は吉と出るか、凶と出るか。「日本維新の会」が2日、国会内で両院議員総会を開き、幹部人事を決定。新代表に選出された吉村洋文大阪府知事の要請を受け、国会議員団の代表となる共同代表に前原誠司元外相が就任した。
吉村府知事は2日、情報番組「newsおかえり」(朝日放送テレビ)に生出演し、前原氏を共同代表に推した理由について「経験と実績」と説明。「層が薄い維新の若手国会議員団を兄貴分として支えてもらいたい」と期待を寄せた。
党三役には幹事長に岩谷良平衆院議員、政調会長に青柳仁士衆院議員、総務会長に阿部司衆院議員を起用。いずれも当選2回だ。
若手を幹部に据え、束ね役に閣僚経験のある前原氏を充てることで刷新感を演出する--。そんな狙いがミエミエだが、「前原代表」に永田町はザワついている。
「前原さんといえば、民進党代表だった2017年の衆院選直前、東京都の小池知事が立ち上げた『希望の党』への合流を決め、結果的に党分裂を招いた『戦犯』です。その後、国民民主党で代表代行を務めるも、昨年に仲間を引き連れて飛び出し、『教育無償化を実現する会』を結成。かと思いきや、今年10月末の衆院選直前には維新に合流した。くしくも前原さんがいなくなった国民民主は衆院選で大躍進し、逆に維新は公示前勢力を割り込んだ。所属する党が不運をたどることから、冗談交じりに『今の政界の壊し屋は前原だ』なんてささやかれています。まるで『疫病神』のような言われようです」(永田町関係者)