韓国トップ2人目の「罷免」で混沌…待ち受けるのは「本命不在」の大統領選
気になるのは、今後の展開だ。世論調査機関「韓国ギャラップ」が4日発表した調査によると、次期大統領にふさわしい人物は、最大野党「共に民主党」の李在明代表(61)が34%でトップ。前回2022年の大統領選で尹氏に僅差で敗れたが、今は圧倒的な人気を誇る。しかし、李氏も公選法違反や北朝鮮への不正送金など5つの刑事事件を抱えており、安泰ではない。
「世論は野党支持に傾いていますが、李氏はスキャンダルが多く、身内からも反発をくらっています。目下、李氏が有力な大統領候補ではあるものの、革新系の支持者からも『李氏でいいのか』と疑問を抱かれているのも事実。しかし、他にマシな候補がいるかといえば、そうでもない。保守側にも良いタマがいない。本命不在の不思議な大統領選になるかもしれません」(太刀川正樹氏)
まだまだ混乱が続きそうだ。