米軍基地で麻薬の密輸が急増する背景に「日米地位協定」…摘発は前年同期比4.9倍
同税関によると、「現在のところ密輸された麻薬は個人使用が目的で、転売等は確認されていない」というが、前出の県警担当記者は次のように懸念する。
「米軍人にも非公用軍事郵便が検査対象なのは周知されています。にもかかわらず、違法な薬物を密輸していることからも一部米軍人の規範意識の低下が見て取れます。今のところ、密輸された麻薬が基地外へ流出したり、麻薬絡みの犯罪は起きていませんが、今後も起こらないとは限りません」
16歳未満と知りながら昨年12月、少女をわいせつ目的で誘拐、不同意性交を行ったとして米空軍兵長が起訴されるなど、在沖米軍絡みの事件は相次いでいる。沖縄地区税関は米軍に対し、「綱紀粛正を呼びかけ取り締まりを強化している」という。