前園真聖は氷山の一角…元Jリーガーを待つ「貧困生活」の元凶
女優の女房を「殺す」と脅し、DV騒動を起こした元日本代表MFもそうだった。現役引退後に古巣のスタッフになったまではよかったが、チームの強化部長を辞任すると、サッカー界からフェードアウト。知人のお好み焼き店でのアルバイトなどで糊口(ここう)をしのいだ。騒動を起こしたのはまさにこの時期である。
創成期に億の年俸を稼いだJリーガーも、清水の元運営会社が破綻した97年を境に右肩下がり。J1が18チーム、J2が22チームの計40チームの大所帯になった今は、年俸200万円に満たない選手がJ2にはゴロゴロいる。地方クラブには月給7万円、年俸84万円という選手までいるのだ。
「Jリーグは選手のセカンドキャリアに力を入れているとはいえ、まだまだ完全とはいえない。振り込め詐欺や窃盗、恐喝などの犯罪を起こす元Jリーガーのニュースに触れるたび、華やかに見えるプロスポーツの光と影を感じざるを得ません」(前出の平野氏)
現在のJリーグの日本人最高年俸は名古屋DF闘莉王(32)の1億6000万円。巨人の阿部慎之助(34)が5億7000万円をもらうプロ野球に比べたら、同じプロでも雲泥の差がある。