セ・パの実力差も? “超強力”巨人打線が楽天投手に手も足も出ないワケ
特にクリーンアップが揃って不発なのだから、点が入るはずはない。3番の阿部が3戦目にしてやっと初安打を放ったものの、打率は・125。5番の高橋由は3試合でいまだ無安打、4番の村田も・167と重症だ。シリーズ3試合で得点はたった4。タイムリーでは1点しか奪っていない。
セ・リーグでは「超強力」なんて恐れられている巨人打線が手も足も出ず、完全に「ダルマさん」状態なのだ。
試合後、原監督は「打てない? 耳が痛いけど仕方ない。守りも守りに入っているし、攻撃も守りに入っている。もう少し、攻撃的にやる必要がある」と努めて冷静に話したが、顔は真っ赤だった。主砲の阿部は、「焦り? 自然に出ているかもしれない。打撃はまだまだ全然」と険しい表情。橋上コーチは「全体的にうまくいかない。もう時間がない。明日は投手が違うし……」と話した。シリーズ前にあった“怖いのは田中と則本だけ”という楽観的雰囲気はどこにもなくなった。
「ヤクルトの小川監督と話をしたときに、<パの投手は総じてレベルが高い>と言っていた。エース級だけでなく、出てくる投手、出てくる投手が球威もあって、いい変化球を持っている。驚いたように、<それがセとの決定的な違いですね>と感心していたが、私も同意見ですね。9番に投手の入るセと違い、DH制のパは技術的にもメンタル的にも投手のレベルを上げますから」