セ・パの実力差も? “超強力”巨人打線が楽天投手に手も足も出ないワケ
29日の第3戦、楽天の試合前の練習をベンチで見ていた巨人の橋上秀樹戦略コーチはこう言っていた。
「マー君対策? うーん……、来る球が分かっていても打てない。いい投手とはそういうもの。今の球界では、あとはマエケン(広島・前田健)くらい。第5戦(先発予定)の則本も厄介だけど、仙台に行くとどう転ぶか分からない。3戦目から楽天の先発はガクッと落ちる? そうだね。だから本音を言えば、東京ドーム(の3試合)で決めたいですね」
楽天が誇る田中将大(24)と則本昂大(22)の2本柱にはお手上げ。逆に言えば、怖いのはその2人だけという本音が言葉にはにじんでいた。
第3戦に先発した美馬学(27)は、今年5月の交流戦で初回に6点を奪
ってKOしている。橋上コーチは、「タイプとしては則本に似ているかもしれない。でも、美馬は交流戦で対戦しているし、則本の方が断然コントロールがいい。勝てる投手(則本は15勝)はコントロールがいいものだから」と美馬攻略に自信を見せていた。それが、フタを開けてみれば、得点は矢野の一発による1点のみ。美馬が打球を足に当てて降板した六回途中までゼロ行進、急きょ登板した2番手のレイにも抑え込まれた。