大丈夫? チームは頼りにしてるのに、則本はすっかり“オフモード”
「あれで大丈夫かね」
第6戦を前に周囲からこう囁かれているのが、日本シリーズ第5戦にリリーフ登板し、“熱投”を演じた則本(22=写真左)だ。第6戦の先発が田中だけに、「今季はもう(ボクが投げなくても)いいでしょう」と日本一は決まったとばかりに投げる気が失せてしまっている。
確かにマー君はチームの絶対的エース。今季一度も負けていないのだから、則本がそう思うのも無理はない。しかし、日本シリーズは短期決戦。3連勝して4連敗したケースも過去にはある。田中は開幕からシーズンを通して先発ローテーションを守り、28試合に登板。CSファイナルステージでもロッテ相手に9回を投げきった先発登板(10月17日)に加え、中3日で1イニングの救援とフル稼働した。日本シリーズでも第2戦で9回127球を投げた。そろそろ蓄積疲労の影響が出始める頃。チームも第6戦の敗戦を想定したうえで、則本を第7戦のリリーフ要員として計算している。しかし、当の則本はすでに「オフモード」。第7戦に登板することになれば、気持ちの切り替えに不安が残る。