日本野球機構も困惑…楽天マー君「メジャー移籍」に選手会が“横ヤリ”の波紋
6日の一部スポーツ紙には「新入札制度が締結延期」「マー君 メジャー凍結か」「米挑戦 宙ぶらりん」と仰々しい見出しが躍ったが、日刊ゲンダイ本紙は5日発売の11月6日号で一足先にその顛末を報じている。概略はこうだ。
日本時間の2日午前、日米間で新入札制度(ポスティングシステム)の最終合意に向けた電話会談が行われた。出席したのは日本野球機構(NPB)と大リーグ機構(MLB)、それに日米選手会の4者。NPBとMLBの間ではすでに話がまとまり、日本シリーズ終了後にも発表される手はずになっていた。その日の電話会談で最終合意することになっていた日米選手間協定はしかし、いよいよ成立かという交渉の最終段階になって、突然、日本側が「NO」と言い出し、電話会談は打ち切り。合意寸前だった新入札制度の締結も延期されてしまったのだ。
6日になって、土壇場で机をひっくり返したのが日本の選手会だったことが明らかになったわけである。
入札制度が失効したままでは、ルール上、米球界に挑戦する手段がなくなる。海外FA権を持たない楽天の田中将大(25)にとっては死活問題。本来なら5日にも、球団と今オフのメジャー挑戦について話し合うことになるとみられていた田中が、「話せることは何もないです」と仏頂面で報道陣に対応したのも当然だろう。