日本野球機構も困惑…楽天マー君「メジャー移籍」に選手会が“横ヤリ”の波紋
<150億円が3分の2に>
米メディアには入札金と年俸を合わせた金額が147億円という報道もあったが、新制度発足が1カ月も遅れることは田中の移籍にどう影響するのか。
「今年のFA市場は不作を通り越して凶作。特に先発は人材難で、田中を移籍選手の先発部門トップに評価するメディアもあるくらいです。目玉はサンタナ(30=ロイヤルズからFA)、ガーザ(29=レンジャーズからFA)をはじめ、ローテーションの3~5番手の選手ですからね。田中にとっては好条件を手にする格好のチャンスだったのですが……」と、スポーツライターの友成那智氏がこう続ける。
「14球団が田中の入札に参加するなんて声もありますが、現実的とは思えません。エース格が欲しくて、それなりに資金力のある球団となるとヤンキース、ドジャース、カブス、エンゼルス、レッドソックスあたりに限られる。田中が入札にかけられるのはFAのマーケットが開かれたかなり後になるので、田中を取りにいって交渉権を逃したら目もあてられない。獲得に絶対的な自信のある球団はともかく、それ以外の球団は田中が市場に出る以前にトレードに目を向けるか、複数のFA選手を狙っていくかもしれません」