日本野球機構も困惑…楽天マー君「メジャー移籍」に選手会が“横ヤリ”の波紋
「選手会は、不平等条約が締結されるくらいならば、協定が失効したままの方がいい、とまで言っている。ルールがない以上、楽天がメジャー30球団を相手に自由に田中のトレードを交渉できるという論法ですが、そういう無秩序状態をMLBも認めるわけにはいかないでしょう。MLBはすでに、仮にそうなった場合は獲得球団に対して法的措置を含めたペナルティーを検討している。良し悪しは別にして、選手会の主張は通らない。折れざるを得ないでしょうね」(在京球団関係者)
強硬姿勢を取り続け、田中の今オフのメジャー挑戦を消滅させていいのか。選手会内部でも意見が割れているようだ。田中のメジャー入りの希望は周知の事実。今季の圧倒的な成績は、その思いが支えになったと言っていい。ましてや、現在の選手会会長は田中の女房役で苦楽をともにした同期入団の嶋である。誰よりも田中の思いを知っているはずの嶋が、この土壇場にきてその夢をぶち壊すような真似ができるわけがあるまい、という見方が強い。
「選手会は11日にNPBと労使間事務折衝を行って、来月5日に選手会総会を開く。そこで、合意することになるはず。田中のことを考えれば、嶋はもちろん、選手もこれ以上の混乱は良しとしないでしょう」(同)