女子バレー ブラジルに完敗も…12年ぶり「銅」の価値
<グラチャンバレー女子>
昨夏のロンドン五輪に次ぐ栄誉を手にした。17日に閉幕したバレーボールのグランドチャンピオンズカップ(大陸王者決定戦)で3位に入った日本の女子代表である。
この日はロンドン五輪金メダルで世界ランク1位のブラジルの高さとスピードに苦戦。結局、0―3で敗れたものの、01年以来12年ぶりの銅メダルを獲得した。
五輪の翌年は各国とも代表チームの編成を見直し、若返りに着手。今大会では若手を積極的に起用し、国際舞台での経験を積ませている。仕上がりもいまひとつで、特に世界選手権を連覇中のロシアは、主要な国際大会で代表経験の少ない選手を集めて臨んでいるほど。日本が敗れた米国にしても故障者が続出、満足に選手を招集できなかったという。
今回はライバル、特に世界女王であるロシアの不調にも救われたとはいえ、16年のリオ五輪に向けて好スタートを切ったといえそうだ。
ロンドン五輪後、真鍋政義監督は代表の底上げを図るためベテラン、若手を含めたさまざまなタイプの選手を招集。特に司令塔であるセッターは宮下遥(19)、細川絢加(18)の若手2人を含む7人を試した。他のポジションでは米国戦でアピールしたウイングに長岡望悠(22)らの新生も出現。ミドルブロッカー(MB)を1人に減らし、サイドアタッカーを投入する攻撃重視の新戦術「MB1」も試せた。