FA大竹 巨人入りでよぎる野口や門倉との“共通点”

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「野口と入れ替わるように07年オフに横浜からFA宣言した門倉健の獲得もそう。10勝しても10敗する投手と、球団内での評価は分かれていた。結局、巨人では5試合に先発しただけで、リリーフに降格。2年間で23試合の登板にとどまり、野口と同じく2年間で巨人を退団した」(巨人OB)

 2人に共通したのが、「貯金をつくれない先発投手」ということ。野口は巨人入団までの13年間で白星が黒星を上回ったのは3年だけ。門倉もまたそれまでの11年間で75勝75敗だった。これはそのまま、大竹との共通項になる。大竹は広島での12年間の通算成績は74勝78敗。2年連続2ケタ勝利といっても今季は10勝10敗、貯金をつくったシーズンは3度しかない。

 巨人に入れば、巨人とは対戦しないというメリットはある。しかし、それは必ずしも成績には結びつかず、他球団が基本的に巨人戦中心の先発ローテーションを組んでくるデメリットの方が、圧倒的な力のない「10勝10敗投手」には重くのしかかる。大竹の巨人入り、現時点では不安の方がはるかに大きい。

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