FA大竹獲得の巨人 プロテクト漏れの“犠牲者”は誰だ?
広島からFA宣言している大竹寛(30)の巨人移籍が決定的となったことで、巨人の球団内ではその先の話題で盛り上がっている。
大竹の今季の年俸は1億円。Aランクのため、人か金、あるいはその両方の補償が発生する。広島が「人」を選択すれば、巨人側から提出された新人、外国人、育成を除く28人のプロテクトから外れた選手を1人獲得できる。漏れる選手は誰か、広島は誰を取るのか。この日からオフに入った当落選上の巨人の選手も気が気じゃない。
■人的補償のプロテクト28人から漏れるのは…
28人のリスト作成は意外に難しい。主力はもちろん、入団2年目などの若手選手もプロテクトするのが普通。現段階では戦力でなくても、10代の選手をリストから外し、もし取られるようなことになれば、ドラフトで獲得した責任を問われかねない。だから、実績を残した中堅選手が外れることがよくあるのだ。特に巨人は戦力の宝庫。出場機会に恵まれない好素材がゴロゴロいる。
広島の補強ポイントは左投手、リリーフ投手、右の長距離打者……といろいろあるが、チーム打率.248でリーグ5位の貧打解消が最重要課題だろう。広島球団関係者が声を潜めて言う。