マー君の女房役・嶋が初吐露「快く送り出してあげたい」
と、言う嶋もしかし、気を揉んでいるのは確かでしょう。台湾でのアジアシリーズの最中も、今回の入札制度の騒動の経緯や見通しを含めて、「将大と話したことも、聞かれたこともない」と言いますが、話さなくても田中の気持ちは分かっているはずです。田中が望むのであれば、「やっぱり、快く送り出してあげたい」とこう続けます。
「あれだけ、頑張ってくれたわけですから。うちのエースですし、ちゃんと行かせたい。いい形で送り出してあげたい、という気持ちは正直、もちろん強くあります」
■あの日本シリーズ連投の舞台裏
田中は日本シリーズ第6戦で160球完投した翌日にリリーフ登板。近代野球では異例の起用に応えて、楽天を初のリーグ優勝、日本一に導きました。そういえば、胴上げ投手になったあの第7戦の登板直前、ブルペンに足を運んだ嶋が田中と顔を寄せ合い、なにやら話をしている姿がテレビ中継にも映し出されました。ネット裏では、「酷使に不満を抱くマー君をなだめていた」なんてウワサも出たそうですが、嶋は一笑に付しました。
「ああ、あれですか。あれは、前の日の試合で(巨人の)ロペスといろいろあったので、その話をしていたんです」