FA片岡&大竹狙いの巨人 来季の“目玉”は楽天・嶋か
巨人が2年ぶりにFA市場に本格参戦する。15日に交渉が解禁となる。西武の片岡治大内野手(30)、広島の大竹寛投手(30)の獲得に動く方針だ。
ここ数年、二塁手のレギュラーが不在のチーム事情もあって、片岡の動向は継続して調査を続けていた。原監督がゾッコンの二塁手なのだ。
08年の日本シリーズ第7戦で片岡のギャンブルスタートで決勝点を奪われ、西武に敗退。この走塁は原監督にとって衝撃だった。西武に倣い、翌年から巨人もギャンブルスタートを採用したほどだ。原監督は目の前で活躍した選手をインプットし、後に獲得に動く傾向がある。2年前にFAで獲得した杉内や村田も、対戦相手の主力として厄介な好敵手だった。「その伝でいけば、楽天の選手会長で正捕手の嶋もそうでしょう」と球界関係者がこう続ける。
「明らかに駒が足りないのに、楽天の(田中)マー君、則本、美馬らの投手陣を牽引したリード面、チームをまとめた統率力など、原監督には鮮烈な印象として残ったようです。今秋のドラフトで即戦力捕手の小林(日本生命)を外れ1位で獲得したものの、懸案事項でもある『阿部の後釜』に新人で座るのは至難の業。小林の1年目の活躍次第ですが、来季中に国内FA権を取得する嶋の獲得も視野に入れているはずです」