ソチ五輪 浅田真央を追い込むトリプルアクセルと大和魂
浅田真央はバンクーバーで3Aを3回決めてもキムに負けた。要するに、どんなに難しいジャンプを成功させても、それだけでは金メダルは取れない。3Aは「ハイリスク、ローリターン」なのである。
■逃げられない環境
あるフィギュア関係者は「それでも浅田真央はソチ五輪で3Aを跳びます」と言ってこう続ける。
「本当は金メダルへの近道は3Aの成功ではなく、それぞれの技の完成度を高め、評価点をじわじわ積み上げることなんです。キム・ヨナみたいにね。浅田もそれはわかっているが、彼女にとって3Aはフィギュア人生そのもの。楽しいこと、苦しいことのすべてがこのジャンプに凝縮されている。ソチ五輪は3Aから逃げるわけにはいかないでしょう」
すでにソチ五輪のSP(2月19日)まで2カ月を切った。初の五輪キップを手にした村上は今季のGPで中国杯4位、ロシア杯7位に終わり、「試合が怖くなっていた」と漏らした。そこでSPのプログラムを「すごく踊りやすい」という2季前の「バイオリン・ミューズ」に戻して「復活」した。