ソチ五輪 浅田真央を追い込むトリプルアクセルと大和魂

公開日: 更新日:

 不甲斐ない演技でソチ五輪代表最終選考会を終えた浅田は表情を曇らせながら、「自分の演技ができず残念。3Aはタイミングがつかめないまま試合に臨んだ感じ。3Aは1発目がきれいに決まっていたら2発目もわからなかった。この悔しい気持ちを次にぶつけられたらいい」と言った。

 浅田の代名詞になっている3Aは唯一前向きに踏み切り、他方の足で着地。他のジャンプより半回転多く回ることから、現在の女子では最も難しいジャンプといわれている。プログラムに入れているのは浅田だけだ。

 一方で、難易度の高い技なのに基礎点は意外に低い。これは前回のバンクーバー五輪の後でも議論になったことだが、浅田が3Aと2回転トーループを成功させても基礎点は9.5。ライバルのキム・ヨナが3Aより簡単な3回転ルッツ、3回転トーループの連続で基礎点が10.0。しかもこの時の評価点は浅田がたったの0.2。キム・ヨナは2.0も加点されたから、「難しいジャンプに挑んでバカを見た」と言う者さえいた。「難しいジャンプ」といえば、同大会で4回転ジャンプを跳んで銀メダルに終わった男子のプルシェンコ(ロシア)が、4回転を跳ばずに金メダルをとったライサチェク(米国)を皮肉って「4回転論争」が湧き起こった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース