マー君に読ませたい…吉井理人が語るメッツ移籍1年目“秘話”
そんな僕の生活がある日を境に一変した。
6月28日、地下鉄シリーズでヤンキースを相手に六回まで1安打ピッチング。七回に同点本塁打を浴びて5勝目こそ逃したものの、ヤンキースのエース格・ヘルナンデスを相手に一歩も引かない投球をした。自分名義のカードや携帯電話が持てるようになったのはそれからだ。ヤンキース戦で好投して初めて、ニューヨークで認知されたと感じた。
当時の僕といまの田中では、実績も評価もまったく違う。ただ、田中がこれから球団を選び、プレーをしていく上で、少しでも参考になればよいと思う。