メジャー挑戦のマー君 本当はある「行きたくない球団」
「入札してくださる球団が多ければ多いほど、選択肢が広がる」
メジャー挑戦が決まった田中将大(25)は、球団選びのポイントに関してこう言っている。
田中は兵庫県出身。中学時代は関西選抜に選ばれながら、地元関西の野球名門校ではなく北海道の駒大苫小牧へ。ドラフトでプロ入りするときも12球団OK。当時2年連続最下位だった楽天が交渉権を得ても、二つ返事で入団した。今回も「ひとつ上のステージ」で世界一の投手になりたい欲はあるものの、どうしてもこのチームのユニホームを着たい、この都市でプレーしたいという気持ちは希薄らしい。
しかし、田中と親しい地元・仙台のマスコミ関係者によれば「それでもこういうチームはちょっと勘弁……というところはある」そうだ。
「これまでは自分の実力だけで道を切り開けばよかった。極端な話、どこでプレーするかは問題じゃなかった。けれども去年、家庭をもって守らなきゃならないものができたことで、人生観が変わった。家族が安心して暮らせる住みやすい都市が理想だし、メジャーの評価はカネも含めた条件がすべてだということも理解しています。そうなると北米中部の規模が小さい都市を本拠地にするチームや、争奪戦を勝ち抜けるだけの体力、資金力のない球団は必然的に淘汰されるでしょう。例えばツインズとか、ブルワーズなんかはね」
田中は26日、報知プロスポーツ大賞に出席、「(メジャーに)入るだけで満足せず、活躍して好成績を残せるようにしたい」と話した。