高梨沙羅の今季8勝で注目 「女子ジャンプ」の競技人口は?
やっぱり高梨沙羅選手(17)は強かった。
スキージャンプ女子のW杯第9戦で、最長不倒の98メートルを飛んだ沙羅ちゃんが優勝。4連勝中の彼女は、今季9戦8勝と抜群の成績だ。
いつもながら気の早いスポーツマスコミは、来月のソチ五輪でも“金メダル当確”と報じていたが、そもそも元祖日の丸飛行隊の笠谷幸生は知っていても、女子ジャンプはよく知らない人の方が多いはず。
女子ジャンプの大会が開かれるようになったのはここ10年ほどで、今も競技人口は驚くほど少ない。
「全日本スキー連盟に登録している女子選手は、沙羅ちゃんを含めて全部で43人。これは中学生も含めた数です。そのうちFIS(国際スキー連盟)にも登録して、五輪を目指している選手は23人です」(スキー関係者)
では、世界中で女子ジャンパーはどれくらいいるかというと、これも少ない。FISに登録している現役選手は、男女合わせて1346人。女子に限ると200人にも満たない。
「あまりに競技人口が少なく、前回2010年バンクーバー五輪では競技実施が見送られたほど。W杯でも予選カットラインの50人の選手すら集まらず、予選が行われないこともあった。今回の蔵王大会に参加している選手も、たったの39人です」(大会関係者)