肉体改造で増量 巨人・坂本をマッチョ化に走らせた本当の理由
レギュラーを奪取した高卒2年目の08年の開幕戦で1試合だけ二塁でスタメン出場。まだ19歳だった坂本はボソリとこう漏らしたことがある。
「ゲッツーの時とかセカンドは逆の動きがあるから体の使い方が難しい。やっぱりショートが華。いつかショートを守りたい」
まだ不動の遊撃手として二岡が君臨している時代。坂本の言葉は無謀に聞こえたが、この年、本当に遊撃のレギュラーに定着したのだった。昨年のWBC日本代表でも正遊撃手を務めた。他の選手よりショートというポジションへのこだわりが強いのだ。
「嫌いだったウエートをやっているのは、打撃復調、シーズン後半に失速した昨年の反省からスタミナ面を強化するのはもちろん、遊撃からの送球を強くする意味合いが大きい。二塁へコンバートされないようにするためです」(前出の関係者)
巨人はこの日(27日)、キャンプ一軍スタートのメンバーが宮崎入り。28日からの合同自主トレに備えた。有事だろうが万が一だろうが二塁はごめん、とばかりに、坂本はどんどんマッチョになっていく。