ソフトバンク李大浩 “柵越え1本”でも王会長の意外な反応

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「柔らかいねえ」
 ソフトバンクの王球団会長が目を細める。視線の先には、オリックスから移籍した新4番候補の李大浩(31)。打撃練習で鋭い当たりを連発する韓国人助っ人を満足そうに見詰めていた。

 とはいえ、3日も柵越えは1本。スタンドの観客を沸かすような、豪快なスイングはキャンプ初日から一切見られない。打球はほとんど中堅から右方向。ミート中心の打撃はいささか物足りなくも映るが、王会長はこれに「相手にとってイヤな打撃をしている」とご満悦だ。

 2年総額9億円プラス出来高という大型契約で入団しているだけに、普通なら新天地でのキャンプで周りの視線が気になるもの。いいところを見せようと、自然と調整のペースが上がるところだが、李大浩にはそれがない。「第1クールは逆方向(の打撃)」との宣言どおり、淡々と自分のペースで調整している。

 ソフトバンクがオフに行った大補強の中でも、この李大浩の獲得は目玉中の目玉。母国の韓国でも注目度が高く、現地ではソフトバンクとの契約は「3年最大20億円」と報じられた。

 これは、見えを張る李大浩サイドが流した情報ともっぱらだが、調整には見えも気負いもない。少なくとも打率.303、24本塁打、91打点だった昨季と同等の成績は期待できる。

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