ソチ最終予選王手 それでも厳しい待遇に泣くカーリング勢
日本の勢いが止まらない。
カーリングのソチ五輪世界最終予選(ドイツ・フュッセン)4日目は13日、1次リーグを行い、日本女子は1試合目で世界ランク8位のドイツを10―4で破る金星。2戦目はチェコを7―4で下して開幕5連勝とし、1次リーグ2位以上が確定。世界ランク5位の中国戦(14日)を前に上位3カ国で争う五輪出場決定戦への進出を果たした。今大会でソチ五輪に出場できるのは2チーム。15日午前8時半(日本時間同午後4時半)からの1位対2位の試合に勝てば、五輪出場が決定。負けても15日午後4時半(同16日午前0時半)からの3位との試合をものにすれば出場が決まる。
これまで女子のカーリングは正式種目に採用された98年長野五輪以来、4大会連続出場。06年トリノ五輪では女子日本代表が7位入賞を果たした。トリノ以降は中国、韓国が本格的な強化に乗り出し、今ではアジア3番手という位置にいる。
日本のカーリングは今大会に代表として出場している女子の北海道銀行、今年3月の世界選手権(ラトビア)に出場した中部電力のように企業やクラブチームに選手の育成、強化を頼っているのが現状だ。競技施設は恵まれているとはいえず、スカップ軽井沢(長野・軽井沢)を強化拠点であるナショナルトレーニングセンター(NTC)に指定しているほどだ。