海外カウンセリング効果 入賞したカーリング小笠原の強さ
「まだまだミスも多いし、現実を見ると1勝できるかどうか」
五輪直前にスキップの小笠原歩(35)がこう言ってチームの気を引き締めたが、ソチでは準決勝進出こそ逃したものの、格上から4勝を挙げて長野五輪と同じ5位入賞。上出来だったといえる。
1次リーグ最終日は2試合。世界ランク9位の日本は午前中にバンクーバー五輪銅メダルの中国(同5位)を8―5で破り通算成績4勝4敗。この時点で中国、スイスと並び、上位4チームによる準決勝進出をかけて最終戦に臨んだ。
相手は同1位で五輪3連覇を狙うスウェーデン。日本は前日、スイス(同4位)を撃破する“大物食い”で上り調子だっただけに「ひょっとしたら」という期待もあった。
不利といわれる日本先攻の第7エンドで1点を獲得して4―5の1点差まで詰めた。だが、実力に勝るスウェーデンに、残りエンドでじわじわと差を広げられ、終わってみれば4―8の完敗だった。
入賞はチームのまとめ役で五輪3度出場の小笠原の存在が大きい。