「イチローとタナカは仲が悪い?」 NYメディアが疑心暗鬼
しかし、ここでも接触はなし。選手席に黒田と隣り合わせで座った田中に対し、イチローは会見場の入り口付近に立ったまま。およそ30分にわたる会見が終わっても、2人は口をきかないまま球場内に消えた。
■密室のトレーニングルームで挨拶も…
チーム関係者によれば、イチローと田中はトレーニングルームで挨拶を交わしたそうだ。が、2人の距離感というか、異様な雰囲気に、一部ニューヨークメディアは日刊ゲンダイの記者に「噂には聞いたことがあるけど、2人は仲が悪いの?」と尋ねてきたほどだった。
ヤンキースのフロントは田中を獲得するにあたって、イチローとの関係を危惧していた。イチローは松井秀喜や黒田と違って、あれこれ後輩の世話を焼く方ではない。どちらかといえば孤高の職人タイプだけに、田中がイチローに気を使わないか心配した。田中のロッカーが、イチローのロッカーとかなり離れた場所になったのも決して偶然ではないという指摘もある。
イチローは田中のヤンキース入りが決まった直後、「このオファーを受けたことへの覚悟と自信に敬意が払われるべきだろう」とコメント。160億円のオファーを受け入れたからには、よほどの覚悟と自信があるんだろうなと言わんばかりだった。