身内からも限界説…キレがない巨人・杉内は“ただの人”
「彼の調子の良し悪しを判断するのは簡単です。真っすぐで空振り、ファウルを取れるときは、手も足も出ない。それが、前に飛ぶときはチャンスがある。昨季から、明らかに空振りとファウルが減ったでしょ。スピードじゃなくて、キレがないんです。調子の問題なのか、年齢からくる衰えなのか…。今年も苦労するんじゃないですかね」
12日のロッテ戦。ネット裏の某球団スコアラーがそう語った直後、マウンド上の巨人・杉内俊哉(33)がいきなり、先頭打者の荻野に外角の真っすぐを左翼スタンドに運ばれた。
「ほら、ね?」
ニンマリするスコアラーの前で杉内は、三回にも先頭の里崎に被弾。バックスクリーンに運ばれたこの1球もまた、外角の直球だった。
■原監督も持って回った言い回し
結局、5回を投げて被安打6の4失点。代名詞の三振はわずかに1だった。試合後の原監督は、「決して褒められた内容ではないね。まあ、5イニング投げたということで、投げて反省点、修正点が出たということを理解するのであれば、良かったということになるでしょう」と持って回った言い方で報道陣をかわすのが精いっぱいだった。