イチロー棚ボタ? ヤ軍の“玉突き人事”で出番増の可能性
今季はベンチウオーマーが確実だったベテラン外野手に少しは出場機会が巡ってきそうだ。
他でもないヤンキース・イチロー(40)のこと。チームは今季、中堅のエルズベリー(前レッドソックス)、右翼のベルトラン(前カージナルス)の大物選手2人を獲得しており、外野手は飽和状態だ。イチローの起用法についてジラルディ監督は、「いつでも試合に出られるように準備しておいてくれと頼んだ」と本人には控えに回ると伝えたことを明かしている。
左翼には主砲のソリアーノがいるだけに、イチローが入り込む余地はないが、ここにきて一縷(いちる)の望みが出てきた。そのソリアーノが右手首手術から復帰したベテラン内野手テシェーラと併用になるからだ。複数の米メディアが伝えたところによれば、ジラルディ監督はテシェーラの負担を軽減するため、今季は休養日を増やし、その際はソリアーノの一塁起用を検討しているという。
ソリアーノが一塁に回れば、空いた左翼にはイチローが入る可能性がある。指揮官は昨季、主力に故障者が続出した際、1人2ポジションを守らせるなど、限られた戦力でやりくりしてきた。あくまでもテシェーラの状態次第とはいえ、イチローのスタメン出場の機会は増えるかもしれない。