オリ助っ人メルマンは「打って走れる」森脇監督好み
昨季、144試合に出場して3割1分9厘、40盗塁。打って走れるうえに、リーグ最高出塁率(4割1分8厘)をマークした西武の文句なしの核弾頭だった。
それが結果として自由契約に。年俸1億円(昨年から700万円増)でオリックス入りしたときには「例えばヒジを故障してるとか、どうせキズ物をつかまされたんだろう?」という声が球団内部から上がったほど。
そんなヘルマン(36)が、10日夜のロッテ戦の七回、左翼スタンドに逆転3ラン。オリックスは核弾頭の値千金のひと振りで、3カード連続勝ち越しを決めた。
「フルカウントだったので、粘り強くいこうと思ったんだ。手応えは最高だった。自分に最も大切なのは塁に出ること。相手に嫌がられる選手でありたい」(ヘルマン)
守備位置はバルディリス(現DeNA)の守っていた三塁。二塁への盗塁はほとんどヘッドスライディングという猛者で、ミーティングでは首脳陣に質問をぶつける熱心さも併せ持つ。
「森脇監督はとにかくスピード野球が大好きですからね。オフに巨人から移籍した丸毛という俊足の選手がファームにいます。肩を痛め、とても試合に出られる状態じゃないのにファームの遠征に帯同しているのは、どうやら森脇監督のリクエストらしい。俊足のヘルマンも監督のお気に入りです」とは担当記者だ。