原監督も“想定外”だった巨人助っ人セドンの快投15奪三振

公開日: 更新日:

 誰もがダメだと思っていた助っ人の予期せぬ快投で、巨人が1日で首位広島と並んだ。来日初登板のクリス・セドンが9日の広島戦で、5者連続を含む毎回の15奪三振。完封勝利まであと1人の好投で初勝利を挙げた。

「15個も三振すれば点も入らない。塁に出たら揺さぶっていこうと思っていたけど、塁に出ないんだから。15個も三振して勝つのは難しい。キク(3安打の菊池)だけじゃねえ」

 とは、試合後の広島野村監督。ため息をつきながら、何度も「15三振」と繰り返したところに、見立ての甘さが表れていた。試合前、広島の某選手はこう言っていた。

「直球は遅い。変化球をマークしながら、直球に対応できる投手。怖さはありませんね」

 はっきり言ってナメていたのだ。

 確かに直球のほとんどが130キロ台。それなのに、広島打線のバットは空を切り続けた。2三振の1番・丸は、「130キロそこそこでも(スピード)ガン以上に球がきていてタイミングが計りづらかった。どの球種も腕を振っていた」と言い、3三振の3番・キラは、「どんどんストライクを投げてきた。スピードはないけど、スライダーやチェンジアップとの球速の差を感じた」とガックリ。1三振の6番・広瀬は、「背が高く、球持ちも良くて球速以上に感じた」と揃って白旗だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…