“一発病”抱える巨人・杉内 「飛び過ぎるボール」で被弾増?
■「杉内さんの球は当たれば飛ぶ」
とはいえ、巨人の投手だって大変だ。先発陣で勝っているのは開幕から3連勝中の菅野、大竹とセドンが1勝ずつ。昨季絶対的セットアッパーだったマシソンは6試合で防御率10.80と苦しんでいる。いくら打線が援護してくれても、防御率が跳ね上がってしまう投手にとっては死活問題。そんな中、一番冷や汗をかいていたのが杉内ではなかったか。
過去に3度、最多奪三振のタイトルを獲得しているだけに、ドクターKのイメージがあるが、実は被本塁打の数もそれなりにある。通算142本は現役10位。ボールが飛ぶようになった昨季も19本でリーグワースト3位。巨人で一番被弾した“一発病”の投手だった。「キレは抜群なんだけど、杉内さんの球は当たれば飛ぶんです」と球質の軽さを指摘する他球団の打者もいる。
うすうす飛ぶと分かっていても、公式に発表されれば投手はやっぱり意識する。「飛び過ぎるボール」が怖くて、ドキドキしながら投げていたであろう杉内は、広い甲子園で今季初となる手痛い一発を浴びてしまった。