ベテラン黒田が指摘 マー君が抱えるメンタル面の“課題”
結果を残すには技術はもちろん、精神面が大きく左右しそうだ。
ヤンキース・田中将大(25)のことだ。4日のブルージェイズ戦、9日のオリオールズ戦ともに7回3失点とクオリティースタート(6回を3失点以内)。先発としての役割を果たしているが、いずれも序盤に失点する立ち上がりの悪さを露呈した。
メジャーデビュー、本拠地初登板と、これまでは経験豊富な田中でも緊張を強いられる状況が続いただけに「次は落ち着かないとダメ」と、平常心で臨むと話している。
過去2試合とも中盤以降は持ち直して修正能力の高さを発揮していることから、序盤での失点は技術的なことに加えて精神的な面も多分に影響しているのだろう。
ルーキー右腕の登板2試合を振り返って、同僚の黒田は親しい関係者にこう話しているという。
「もう少し、気負わずにリラックスして投げればいいのに」
田中ほどではないにしろ、黒田は08年に3年総額40億円の大型契約でドジャースに入団。12年には西の名門球団から東の伝統球団であるヤンキースに移籍した。両球団では常にエース格と位置付けられ、その期待に応えてきた。それだけに、田中の置かれた状況、立場は理解できるのだろう。