マー君は大丈夫? 「スポイラ」誌にまつわる不吉な“ジンクス”
「確かに名誉なことだが、マー君は大丈夫か?」――。
ヤンキース・田中将大(25)が米スポーツ総合誌「スポーツ・イラストレーテッド(SI)」の表紙を飾ることに、こんな声が上がっている。
同誌は全米最大の発行部数を誇り、毎年3月下旬に発売される開幕特集号には、その年に最も期待される選手が表紙に起用されている。54年に創刊された同誌の表紙を飾ることは米国のアスリートにとっては名誉なことではあるものの、不吉なジンクスがあるのも事実だ。
実は開幕特集号に限らず、「スポイラ」誌の表紙を飾った選手はその後、故障したり、不振に陥ったりして大した活躍ができないケースが少なくないからだ。
過去の日本人選手では07年にレッドソックス入りした松坂(現メッツ)が表紙に起用され、15勝(12敗)をマークし、チームの世界一達成に貢献。ジンクスとは無縁だった。翌08年には開幕から打撃が好調だったカブス・福留(現阪神)が登場したが、見事にシーズン終盤は失速した。
田中は松坂同様、ジンクスをはねのけられるか。