交流戦DH制導入でほくそ笑む 巨人とDeNAのメリット
■別にいる黒幕
いかにも巨人主導で決定したかのような口ぶりだが、しかしこれ、音頭を取ったのは巨人ではなく、実はDeNA。さるマスコミ関係者が言う。
「DeNAが横浜時代から温めていたプランだそうです。セは以前から、交流戦の観客動員が伸び悩んでいた。ただ、セ・リーグ運営部の中では、<1世紀以上に及ぶ野球の伝統を、あまりにも根本的にくつがえしすぎる>などの声があって、採用とはならなかった。しかし、今年になって反対していた人物が職を離れ、風向きが変わったらしい。今年からセの理事長がDeNAになったことも追い風になった」
DeNAも巨人同様、打線がウリのチーム。巨人とはメリットを共有できるはず。
巨人はこの日、延長十回に阿部が勝ち越し本塁打を放つなど、3本塁打で逆転勝ち。来週にも「飛ぶボール」がなくなるだけに、巨人も万々歳か。