交流戦DH制導入でほくそ笑む 巨人とDeNAのメリット
「どうもふに落ちない」
球界でこんな声が出ている。
今年の交流戦。開始10周年の特別企画として、セの主催試合で指名打者制を取り入れることが決定的になった。一方、パの主催試合では投手が打席に立つ「セ方式」を導入。普段のリーグ戦と逆の形となる。
正式決定すれば、「二刀流」に挑む日本ハムの大谷が札幌ドームで投手として打席に立つことができる。一つのウリにはなりそうだが、降って湧いたようなこのプラン、「巨人有利」との声がある。セ球団首脳陣の一人がこう言う。
「東京ドームは狭い上に、ベンチには高橋由、矢野らDHができる人材がヤマほどいる。交流戦は昨年も13勝10敗1分けと苦戦するなど、得意としていない。この日(16日)のヤクルト戦こそ、相手投手が乱れて9得点を挙げたが、自慢の強力打線がイマイチ勢いがなく、投手陣もマシソン、山口、西村のリリーフトリオが不調でこの日も全員が失点している。1点でも多く点が取りたいところ。しかも4連敗中のタイミングでDH制導入を読売の系列紙がスクープしたんだから」