完治まで1カ月…ダルを悩ます「投げるたび血だらけ」の原因
首の張りが癒えたと思ったら、今度は指の裂傷である。
レンジャーズ・ダルビッシュ有(27)が投げるたびに出血を繰り返している。
ここ2試合の登板ではいずれも出血。16日(日本時間17日)のマリナーズ戦では100球を超えた七回に親指の付け根付近から血が滴り始め、球審に赤く染まったボールの交換を要求したほどだった。
投手が、血まめを潰したり、爪が割れるケースは頻繁にあるが、ダルのように裂傷を負うのは珍しい。投げるたびに血だらけになるのはどういうわけか。
■投手が一度は通る道
「実は多くの投手が一度は経験することで、決してレアケースではありません」とJスカイスポーツのMLB中継で解説を務める評論家の三井浩二氏がこう続ける。
「原因として考えられるのは空気が乾燥していてボールが滑るため、力んで指がかかりすぎて、人さし指や中指の爪で親指の付け根付近を切ってしまうのです。ボールをリリースした後、普通なら親指が中指と薬指の間を抜けるものですが、ボールが滑ると親指に力が入って伸びたままの状態になり、人さし指や中指で傷つけてしまうのです」