今季初失点で暗雲…ダル 制球以上に深刻な指の“状態”
レンジャーズ・ダルビッシュ有(27)に暗雲だ。
16日のマリナーズ戦に今季2勝目をかけて登板。相手のエースでサイ・ヤング賞(10年)右腕との投げ合いが注目されたが、二回、3長単打と四球、味方の拙守にも足を引っ張られて2点の先制を許した。ここまで2試合はいずれも無失点を続けてきたが、3戦目のマウンドで今季初失点である。7回を7安打2失点、8三振で降板。勝敗は付かなかった。
■ユニホームを真っ赤に染めながら続投
この日のダルは変化球が抜けるなど、制球に苦しんだが、それ以上に深刻なのが指の状態だ。
七回、2番ミラーをスライダーで二ゴロに打ち取った直後に親指の付け根から出血。ユニホームの腰のあたりを真っ赤に染めながら続投した。患部を口で拭うなどしたが、出血は止まらず、審判にボールの交換を要求したほどだった。最後はカノを右飛に打ち取り、事なきを得たが、前回のアストロズ戦でも出血しているだけに、今後も再発しかねない。
投手の指が出血することは、変化球の握りを変えた時などに起こるといわれるが、言うまでもなくダルにとっては変化球が生命線だ。
傷口がふさがるまで当分は苦しいマウンドを強いられそうだ。
▽アーリントン
マリナーズ 020 000 000─2
レンジャーズ 000 000 012X─3