8回2失点で3勝目も…マ軍岩隈が貫く「マイペース」の功罪

公開日: 更新日:

 メジャー3年目で、シーズンを通して働くためのペース配分も身につけたのだろう。13日のレイズ戦では八回まで4安打無失点。球数97と完封勝利まで目前としながら、「下半身も疲れてきていたし、(監督に)十分ですと言った」と余力を残して自ら交代を申し入れたという。

 先発投手に球数制限のあるメジャーでは、完封する機会はめったにない。岩隈は目先の完封勝利より長丁場のシーズンで安定したパフォーマンスを発揮することを優先。良くも悪くもマイペースを貫いている。

 岩隈はフェルナンデスと並びエース格だ。年俸650万ドル(約6億6000万円)は先発陣ではフェルナンデス(約22億円)に次ぐ高給だ。自分のコンディションを優先するのはプロとして当然とはいえ、マリナーズ時代のイチローがそうだったように、チーム状況にかかわらずマイペースを貫けば、ナインの反発を招くなど、チームワークに微妙に影響してくる。

 チームと自身の勝ち星を今後伸ばすためにも、時にはギアを一段上げる姿勢も重要になってくる。

 

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…