8回2失点で3勝目も…マ軍岩隈が貫く「マイペース」の功罪
メジャー3年目で、シーズンを通して働くためのペース配分も身につけたのだろう。13日のレイズ戦では八回まで4安打無失点。球数97と完封勝利まで目前としながら、「下半身も疲れてきていたし、(監督に)十分ですと言った」と余力を残して自ら交代を申し入れたという。
先発投手に球数制限のあるメジャーでは、完封する機会はめったにない。岩隈は目先の完封勝利より長丁場のシーズンで安定したパフォーマンスを発揮することを優先。良くも悪くもマイペースを貫いている。
岩隈はフェルナンデスと並びエース格だ。年俸650万ドル(約6億6000万円)は先発陣ではフェルナンデス(約22億円)に次ぐ高給だ。自分のコンディションを優先するのはプロとして当然とはいえ、マリナーズ時代のイチローがそうだったように、チーム状況にかかわらずマイペースを貫けば、ナインの反発を招くなど、チームワークに微妙に影響してくる。
チームと自身の勝ち星を今後伸ばすためにも、時にはギアを一段上げる姿勢も重要になってくる。