カモが一転、苦手投手に…青木が語るマ軍岩隈「進化の秘密」
マリナーズの岩隈久志(33)とロイヤルズの青木宣親(32)が8日(日本時間9日)対戦した。今季ポストシーズン進出のカギを握る日本人選手同士だけに、注目が集まった。
結果は、岩隈がロイヤルズを8回無失点に抑え、マリナーズが1対0でロイヤルズを下した。青木は岩隈に対し、3打数1安打だった。
日本で2人は、交流戦で3試合対戦、青木が1本塁打を含む12打数8安打。対戦が少ないとはいえ、当時楽天のエースだった右腕をカモにしていた。
ところがメジャーでの直接対決では、岩隈に軍配が上がっている。昨年8月10日にシアトルで対戦、このときも岩隈が青木を4打数無安打に抑えている。
■縮まったフォークと速球の球速差
青木は昨オフ、イベントなどに出席した際、岩隈について聞かれると決まって「(今季の)MVPだと思う。それぐらいの活躍だった」と答えた。
昨季の対戦では岩隈が武器とするシンカー、フォークにタイミングを狂わされた。特にフォークは日本時代よりも、速球との球速差が縮まったようで、「日本で対戦した時とイメージがまるで違っていた。完全にメジャーでも一線級の投手になっていた。やっぱり勝てる投手なんだと感じました」と話していた。
この2人は学年が一緒で、メジャーデビューも同じ一昨年。日頃から連絡を取り合う間柄だ。多少のリップサービスも含まれているとはいえ、青木が岩隈をメジャーでも攻略しにくい投手のひとりと見ているのは間違いない。