本田圭佑とは親戚…レスリングで活躍した本田多聞さんは今
スクールで月に8回指導し、加えて合同練習が4、5回。モットーは「褒めて育てる」だ。
「ワタシの出身校(土浦日大高)のレスリング部の監督は決して部員を叩かなかった。叩いて練習させるのは馬車の馬と同じ。自分で考えて練習しなければ決して強くなれないと常々いってました。また、82年にソビエトに留学したとき、当時のソビエトはアマチュアスポーツの最高峰でしたから、さぞや厳しく教えてるんだろうと思ったら、コーチは選手に手を上げることはない。互いに触れ合うのは勝利の際、抱き合って喜び合うくらいだと教えてくれた。そうした経験が基になってます」
五輪での女子レスリングの継続や2020年の東京五輪開催決定などが重なり、今や小学生の全国大会には1800人を超える参加者がいるという。
「当然、教えるのにも力が入り、ダメ出しをしたり、つい声が大きくなってしまうことがあります。そんなとき、家内から、アナタ! ってイエローカードが出される。ワタシもまだまだ人間が未熟です、ハハハ」
ピアノ講師の夫人と2人暮らしだ。