メジャーは故障歴にシビア…広島・前田はケガでも休めず?
「マエケンは万全じゃないんだろうね」
オリックス関係者が広島の前田(26)について、こう言った。23日のオリックス戦、セ・パの首位対決、金子とのエース対決となった一戦、マエケンは初回にいきなり失点すると、七回、金子に中越え適時二塁打を浴びるなど、7回3失点で3敗目(4勝)を喫した。
「油断していたわけではないが、完璧な失投です」。金子に打たれて唇を噛んだマエケン。投球をチェックしていた元広島投手の高橋里志氏は、こう見ている。
「ここまで4勝しているのは立派だが、これで4試合連続の初回失点。立ち上がりがイマイチなのに加えて、打たれたのはストレートがシュート回転したもの。しきりに肩や腕を動かすしぐさをするのを見ても、あまり調子が良くないのかもしれない。毎年いい投球を続けるのは簡単ではないが、今オフにはポスティングでメジャー挑戦をするといわれている。今まで以上にいい成績を残したい、と力んでいる部分もあるのかもしれないですね」
高橋氏の指摘はもっともだ。昨年、WBCでは米メディアから「精密機械」と称されたように、マエケンの武器は制球力にある。それが今季に限っては、コントロールミスもチラホラのぞかせている。メジャー挑戦という要素が、マエケンの投球にマイナス影響を与えているのかもしれない。