貧打に苦しむ中日 起爆剤は谷繁監督の「代打、オレ」
「やっぱり中日は『選手・谷繁』次第だと思います」
中日OBの評論家・藤波行雄氏がこう言う。
1日の西武戦。谷繁兼任監督が4試合ぶりに出場した。26日のソフトバンク戦の守備で左太もも裏を痛めて欠場が続いていたが、七回1死一塁の場面で代打で登場すると、中日ファンのボルテージが一気に高まった。犠打を決めることはできなかったものの、その後打線が奮起し、この回一挙3得点。試合をひっくり返し、連敗を止めた。冒頭の藤波氏が続ける。
「ここまで4試合連続で1点以下と貧打に悩んでいた。監督が代打で出てバントをするというのは、手堅く1点を取る、という意思の表れだろう。捕手としても、監督の控えには松井雅、武山がいるが、前日の雄太、この日の山井が要所で痛打を浴びたように、リード面でも谷繁の存在が必要。ケガのことはあるとはいえ、中日が浮上するためには、監督・谷繁ではなく、選手・谷繁を前面に出していくことがカギを握っていると思う」
過去、ヤクルトでは古田兼任監督がほぼ監督に専念、1年目は3位ながら2年目は最下位に転落。成績は振るわなかった。
兼任監督はやはり、試合に出てナンボだ。